世界も注目!日本のお弁当文化と作り方のコツについて

最近、日本以外の国でも注目されている日本のお弁当。お弁当と言ってもその種類はたくさんあります。高級ホテルやレストランが作る高級弁当、栄養バランスが整えられたヘルシー弁当、カロリー控えめなダイエット弁当、各家庭で作られる手作り弁当などが代表的です。

お弁当全体のバランスを見ながら、盛り付けや味付けを考えて作ることは、まさに日本特有の文化のひとつです。そして、最近は人気アニメのキャラクターや動物を模ったキャラ弁が広まってきました。世界にも日本を代表する食文化として発信されており、キャラ弁ファンは増え続けています。

世界が注目する日本のお弁当とは~日本のお弁当の歴史~

日本のお弁当文化は、約1200年前から始まりました。貴族が桜を見に行く時や、紅葉狩りに行く時に外でランチが食べられるように作られた提重(さげじゅう)がお弁当の原型とされています。

また、昔から愛されてきた日本の伝統芸能である「歌舞伎」や「能」の幕間でお弁当が提供され、観客たちの楽しみの1つとされ人気を博しました。そのお弁当は「幕の内弁当」と呼ばれ、現在も歌舞伎座や劇場などで提供され食べられています。

世界の文化を取り入れるようになった約100年前の開国以降、日本の食文化は大きく変わりました。お弁当にもさまざまな食材が使われるようになり、さらに見た目の美しさとお弁当に適した味付けが研究され進化していきました。

そして、近年では、これまでのお弁当の概念を超えた「キャラ弁」や「アート弁」などが増えており、新しい日本の弁当文化が広まっています。

日本の弁当は芸術品!盛り方のこだわり

日本のお弁当はまさに芸術品です。お弁当箱のふたを開けた時に見た目と味がベストな状態で楽しめるように工夫されて作られています。

日本人がお弁当の詰め方にこだわる理由は、見た目の美しさはもちろんですが、異なる味付けの料理が混ざらないように配慮しているためです。お弁当には、各食材に合った調理方法、味付けがされた料理が入るため、味が混ざってしまうような盛り方をしてしまうと、本来の美味しさを味わうことができません。

また、お弁当を食べる人が視覚でも楽しめるように、色彩や配置も工夫されています。時には、お弁当を数段に分けることによって、それぞれの段に違うテーマを持たせて見る人を楽しませるような工夫もします。日本のお弁当は食べる人への配慮がとても重要と考えられています。

日本の新しい文化にもなる!世界で広がるキャラ弁の魅力とは

見るだけでワクワクし、食べるのがもったいなく感じてしまうほどのキャラ弁。年代に関係なく愛されるアニメキャラクターや動物の再現性が高いお弁当が注目され、新しくエンターテイメントの要素が加わるようになりました。

日本のお弁当が日本以外でも人気になったきっかけは、フランスのパリで日本の弁当スタイルを取り入れ出したことや、イタリアのミラノ博にキャラ弁が展示されたことです。キャラ弁は見た目のインパクトも十分にありますし、全て食べられる食材で作られていることが最大の魅力です。
キャラ弁は、インスタグラムやツイッターで写真が投稿され、今や世界中に発信されています。

まとめ

世界にも各国の食文化に応じた「お弁当」はありますが、繊細な美しさ、栄養的なバランスの良さ、そしてユニークさの全てを兼ね備えた日本のお弁当はやはり特別な存在です。

お弁当は全て手作りであるため、同じものは存在しません。その特別感が、お弁当文化が長く続いてきた理由であり、世界で注目されている理由なのかもしれません。最近はアメリカでも日本のお弁当を販売する日本食レストランも出てきました。ぜひ日本のお弁当を試されてみてはいかがでしょうか。

【参考URL】
和の素敵~ 世界も注目!日本らしさ満載!!お弁当の歴史
Otsukaresama blog~ 日本の弁当には歴史があった!
SHUN GATE~ 日本らしさ”が詰め込まれた弁当文化
語学をもっと身近に「ECCフォリラン!」~ ランチタイムを見ればその国の食文化がわかる!?世界のお弁当事情